AUTOREFRESH操作の効率は、Cache Connect for Oracleのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。AUTOREFRESHのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性のある要因は、次のとおりです。
キャッシュ管理ユーザー用に個別の表領域を作成することを強くお薦めします。この表領域は、キャッシュ管理ユーザーのデフォルトの表領域として使用されます。表領域には、各Oracle表の自動リフレッシュ・トリガー、各Oracle表の変更ログ表、およびTimesTenが各キャッシュ管理ユーザーに対して必要とするその他のオブジェクトが含まれます。個別の表領域を指定しない場合、これらのオブジェクトはOracleのシステム表領域に配置されます。
Oracleでのキャッシュ管理ユーザー作成時に表領域を指定できます。また、OracleのALTER USER文を使用してユーザーを作成した後も表領域を指定できます。
キャッシュされた各Oracle表の変更ログ表は、キャッシュ管理ユーザーの表領域に存在します。Oracle表の各更新では、1行(1つの変更ログ・レコード)がそのOracle表の変更ログ表に挿入されます。変更ログ・レコードのサイズ(バイト)は次のようになります。
size of change log record = size of primary key on Oracle table + 250変更ログ表のレコード数は、Oracle表での更新率、およびTimesTenでの自動リフレッシュ時間隔によって異なります。すべてのキャッシュで自動リフレッシュされた変更ログ・レコードは、20秒ごとにTimesTenによって削除されます。
キャッシュ管理ユーザーの表領域が一杯になった場合、自動リフレッシュ・トリガーは既存の変更ログ・レコードを削除して、新しい変更ログ・レコード用の領域を確保します。これによって、一部のTimesTenデータ・ストアのいくつかの表に対して完全自動リフレッシュを行うことができます。ただし、パフォーマンスは低下します。
INCREMENTALモードでAUTOREFRESHを使用し、AUTOREFRESHの問合せが変更ログ表をオーバーフローさせている可能性がある場合は、FULL AUTOREFRESH操作の頻度を判断するため、「ttDaemonLogユーティリティの使用」に示すttDaemonLogユーティリティを使用します。
表領域が一杯になった場合は、次の状態を確認します。